NEWS新着情報

天気痛

2022年9月23日

 気象の変化によって起こる「天気痛」。雨が降る前、台風が近くなると症状が出る方が多いようです。
 その症状は、その人がもともともっていた症状が天気に影響されて現れたり悪化したりするため、頭痛、めまい、肩こり、気分の落ち込みなど様々です。
 天気痛は、耳の奥にある内耳の気圧センサーが、気圧の変化を感知する際に過剰反応し、それによって自律神経のバランスが乱れて様々な不調を引き起こすことが原因であることが、分かってきました。
 耳のまわりの血行が悪くなると、内耳がむくんで過敏になり、天気痛を起こしやすくなります。そのため、天気痛が起こりそうな時は、内耳の血行をよくすることが、効果的な予防法となります。
 

 内耳の血行をよくするには、耳の後ろにあるツボ(完骨)のあたりに、ホットタオルや温かいペットボトルを当てるとよいでしょう。また、寒くなる時期は日頃からなるべく耳を冷やさないようにして、イヤーマフや帽子などで防寒対策を心がけることも有効です。
 もう1つの方法として、耳のマッサージもおすすめです。両耳を手でつまんで上下や横に引っ張ったり、つまんだまま回したりしましょう。さらに、手のひらで耳全体を覆い、後ろ方向に円を描くようにゆっくりと回したりもしましょう。耳と耳のまわりをもみほぐすことで血行がよくなり、内耳の状態の改善に効果があります。
 マッサージは症状が出る前に行うのが効果的。予防にもつながるので、朝・昼・晩1回ずつ、まずは2週間から1カ月程度続けてみてください。